七支刀拝観
平城遷都1300年祭の特別開帳のひとつ「石上神宮」にて<国宝 七支刀>を拝観してきました。
「石上神宮」の御祭神は
・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
・布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)
・布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)
???ですよね。
→神武天皇の東征の砌、国土平定に偉功をたてられた天剣「平国之剣」とその霊威。
→十種神宝の起死回生の霊力
→スサノオノミコトが八岐大蛇を退治された天十握剣の威霊
人の神様を祀っているのではなく、剣などの神宝とその霊、それらを称え総称して石上大神と仰ぎ祀られているのです。
そして「七支刀」は天神庫(あめのほくら)に保管されていたそうです。
この「七支刀」は、新羅・高句麗からの侵略にあった百済からの救済に応じた日本へ、感謝の印として献上したもの。
私は歴史をあまり信用していないのだけれど、それが事実かどうかはともかく、1500年以上も前に存在した「実物」というものがあるならこの目で見てみたい。
「正式参拝」なのでスーツで行ったのだけど、なんかぁちょっとぉ浮いてしまいました。だって、ネットで調べたら男性はスーツ、女性もフォーマルな服装の写真があったので、まさか…。
ま、べつにいいけど。
七支刀は御神体と同様に扱われているので、拝殿にてまずお祓い。そして代表の男性が玉串奉納され、それから長生殿にて「国宝 七支刀」を拝観しました。
「七支刀」はガラスに囲まれていて、刻まれた銘文の文字が金色になっている(金象嵌)ため、当てられたライトによって銘文が浮かび上がっていました。
とはいえ、発掘された七支刀は錆ていて小刀をあて削ったこともあり、所々判読不能な箇所があります。
日本刀でももう少し綺麗にはっきりとした文字を刻んでいるのになぜこんな頼りない文字なのか…なんて思うけど、1500年も昔ですからね。
1500年前のものを他に見た事がないので比較はできないけれど、「空気に触れるとこんなにも錆びてしまうのか」、という思いと、「もっとボロボロになっていてもいいような」そんな思いが交錯したりして。
出来ることなら、この手で直に触れてみたかった~。
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