紹介する価値がある
今朝の新聞で目をひいたのは「ミシュラン」の記事。
「京阪版、掲載拒否店も紹介」という見出し。
「ミシュラン社が『紹介する価値がある』という判断すれば載せる方針だ」という。
世界的に有名な、美食家が全幅の信頼を置いているミシュランガイド。
載せて欲しくても載せてもらえない店や、星が減って自殺した人もいると聞くあのミシュランガイド。
「一般のグルメ誌とは違う」と自負するミシュランガイドに、載せてくれるというのだから載せてもらえれば、観光誘致にもなり、シェフも励みになるだろうと思う。
やはり引っかかるのは、「載せて欲しくないのに強引に載せる」という考え方。傲慢ではないかと反感を抱いてしまう。
東京版でも同じやり取りがあったらしいし、欧米では見られない日本独特の反応だとしている。掲載すれば「必ず客は増える」と自信にも溢れている。
美味しいものを紹介し食べてもらいたいというミシュランの使命感は素晴らしいが、日本料理の「おもてなしの心」と、おもてなしを受けるお客の「謙虚な心」を理解して欲しい。
拒否した店以外でもミシュランのお眼鏡にかなった料亭は幾らでもあるだろうから、利害が一致しお客も快く行けるお店だけを載せればいいのに。
自分達が申し出れば必ず了解が得られると高をくくっていたのだろうか。なぜもっと誠意を見せなかったのかとも思う。ま、見せても結果は同じだろうけど、その価値観を理解するのが先決ではないかな。
そういう態度の積み重ねでいつかは門を開いてくれたかもしれないのに。
せめて、「無許可で掲載している」ことを書き添えていただきたい。
| 固定リンク
| コメント (5)
| トラックバック (0)
最近のコメント